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小泉政権時と現在の安倍政権の決定的な違いー背景の国際社会と政治の差異

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からの転用です。

FacebookやTwitterやその他まとめサイトなどを見ていてわかったのが、現在の安倍政権が横暴に見えるのは、21世紀に入ってから横暴な部分がありながらも、確実に国民の声と国際政治のバランスをとり、成功をおさめた小泉政権の存在が大きいのではないかと思う。
今回はそのことについて、政治不信との関連から少し考えたい。
まず、安倍首相が行政府の長であるとともに、立法府の長であると答えた問題について。この問題は、やっぱりふるまい的に言えば小泉政権の横暴な部分とも関係します。
しかし、小泉政権の場合は、国民に信を問うといった際、三権の改革をすべて含めた一大プロジェクトが念頭にあって、しかもその時流の判断とも、国際政治的な動きともどちらにもぶれすぎないような絶妙なバランスが取られていたのに注意する必要がある。憲法の解釈を無理やり変えすぎようとすることは、すくなくとも平和憲法の解釈を全く反転させようとしたことはなかった。もちろん、非核三原則に関していえば、逸脱した適用はあったにせよ、それも911という一つの大きな時流の流れからやむを得ない部分があった。
現在の安倍政権は、同じような国際問題の体裁をとって、政治判断をしているといいながら、実際は憲法学者のほとんどが異を唱えるほどの違憲的な判断がある。それは、平和憲法の政府判断の転換であり、どう考えても自衛隊に集団的自衛権を適用するのは不可能であるにも関わらず、実際そのようにした問題点が指摘できる。
この問題は、複雑だと思う人からすれば複雑だ。もちろん、僕もそう思う。しかし、これは東アジアとアメリカの国際社会および政治と著しい関係があるように思われる。
小泉首相が行政府の首相として着任してから、遭遇した最初の最も大きな国際問題は、2011年9月11日のアメリカ同時多発テロであろう。あのときからもう15年近くが経過し、あのときの衝撃はあの瞬間を生きた人間としては忘れられないものになって、今もその残滓がキリスト教社会とイスラム社会の不信問題の根本にあるといっていい。そのような重大な事件に対して、当時のアメリカのブッシュ政権がとった行動は、テロ勢力を絶対的に壊滅させるという方法だ。この行動が、結局今の政治不信や国際社会の問題の根本(つまり不信問題)にかなり影響を与えたといってよいが、ともかく日本は当時、平和憲法を持ちながらも、アメリカ流にいえば、キリスト教社会かイスラム社会かのどちらかを見方に選ばねばならず、当然小泉首相はアメリカと共に生きる道を選んだのであった。
しかし、現在はアメリカの政権も当時の軍産複合体と密接なつながりのあった共和党ではなく、比較的穏健な民主党が政権を握っている。それは暴力に訴えることはあっても、非道すぎる暴力を廃止しようとしたバラク・オバマ大統領とその周囲の政権メンバーの努力による。しかし、安倍首相の方針は、彼らの平和的政策とは全く逆方向に向かう。もちろんオバマ大統領もテロは許さないとはいいつつも、できれば穏健的な方法で解決が望ましいと思っていることは明らかであろう。
まず、ここから考えるに当時のアメリカの国際的な軍事的方針が日本の政治に影響を与えてきたのは明らかだが、小泉政権の際はその時流に適ったものであったこと、現在の安倍政権は時流に反するものであることがわかる。
そして、次は東アジアの問題だ。
小泉政権発足後、中国では胡錦濤指導部・温家宝内閣ができた。小泉政権の対中政策を総括して友好的だとか非友好的だとかいうことは難しい側面はあるが、少なくとも現在よりはうまく中国とも仲良く、さらに北朝鮮とも拉致問題の解決に踏み込んだ政策をやってきた。
第二次安倍内閣の時代、中国では習近平指導部が実権を握っていた。彼の横暴さは、日本の政治とも何の関係もないと思いがちだが、実はそうではない。また、北朝鮮の総書記が代替わりしたのも記憶に新しいが、金正恩総書記が対日問題で融和政策をとらないのも、実は安倍首相の不信に基づいた国際政策が影響を与えているのである。
まず、我々は東アジアの国家、つまり中国・北朝鮮・韓国が理論的な法治主義の国家ではなく、感情的な人治主義の国家であるという言説を見ることがある。この言説それ自体は何一つ間違っていないだろう。
だが、日本も本当にそうなっていないと言えるのか。三権分立を無視した安倍首相の発言、違憲の政治判断をやすやすと行うなど、日本も人治主義的になっていると言わざるを得ない。
だからこそ、今、見直しが必要なのだ。
現在の安倍内閣は、国民の側からいえば民主党政権への不信から仕方なく形成されたものだ。その民主党政権だって、安倍や麻生内閣など自民党政権への不信から生まれたのを忘れてはいけない。
こんな不信の連鎖で政治をつくっていては、日本国政府は正常に国民の声を拾い上げられるわけがない。不信の場合、多くの人々は余地がない。余地というのは、いい点を見る余裕がなく、悪い点ばかりに目がいくということだ。そして、このことが僕が社会全体の根底にながれる問題だと3月末から言い続けているのは、政治問題とは無関係では当然ない。
そして、この不信の連鎖を断ち切るためには、本当に信じられる政治の道を、国民の側からも、与党の側からも絶えず点検していかなければならない。その少し視点を変えた捉え直しができれば、必ず日本はうまくいく。
まずは、サミットとオバマ大統領の広島訪問の成功から、考えるなおすのが現実的だろう。
そこでどのような真の信じられる政治ができるかが、直近の課題である。
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Satoshi Takahashi

Author:Satoshi Takahashi
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大航海時代オンラインでは、『アンチ・クリマクス』『あれかこれか』『レギーネ・オルセン』『S・ヴェイユ』『ヨハネス・クリマクス』『S・キルケゴール』『沈黙のヨハネス』として活動してました。