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浄土宗信徒日常勤行式の現実的訳2

開経偈

1で見てきたものは、仏の教えに入るまでの心構えが説かれています。実際の仏教の経典の教えに入るのは、これ以降の文章です。だからこそこの開経偈が読まれるのです。
仏の教えは何も昔のもので消え去ったものではなく、今でも、これからも通用する真実であり、法そのものなのです。この法を軽視する人を仏教の開祖仏陀は、賤しき人と言いました。『スッタニパータ』第一蛇の章の七.賤しき人を参照。特に一三二、一三三を見ましょう。
我々は賤しき人ではなく、尊さを大事にする人間でありましょうということが簡単にいえば、言われています。

経を開く際(読経の前)の言葉―開経偈の現実的訳

この上なくとても深く自分のことをへりくだり、謙遜するほど心が広く、絶妙なバランスのうえに尊い、悟った方の法(教え、真理)に巡り合うことは、言いえぬほど困難でありがたく奇跡です。しかし、私たちは今、悟った方の法(教え、真理)を受け取ることができる機会に恵まれました。お願いします、如来さま、つまり過去に悟ったすべての方々の真実の義(正しさ)を理解させてください。

誦経四誓偈

経を唱えるということです。実際は大乗仏教の経典で、特に中国浄土教で重視された無量寿経(Sukhāvatī-vyūha)の四誓偈部分です。無量寿経とは、「極楽の荘厳」という意味で、法蔵菩薩が阿弥陀仏になった過程、および阿弥陀仏を求めれば、救われることが中心に書かれている、浄土教系の仏教で特に大事にされている経典です。
『スッタニパータ』二〇五、二〇六では人間や物質的存在の不浄さが説かれており、これから救われる方法がどういうことかを考えてできたものだと思われます。

悟った方の説きなさるこの上ない喜びとなる四つの誓いの言葉―誦経四誓偈の現実的訳

私は輪廻の世界を超える願いを建てました。必ずこの上ない中道に至りましょう。この願いに満足しなければ、悟って正しい悟りをなすことはできません。私は無限の長い永劫の時間において、大きく施す者となって、すべての世界でのいろいろな貧しいこと、苦しいことを救済することができなければ、誓って正しい悟りをなすことができません。私は悟った方たちと同じ中道をなし、世の名声が世界中を超え、道をとうとうきわめて、聞こうとするところがなければ、誓って正しい悟りをなすことができません。欲から離れ、正しい祈念を深くして、清い悟りを得ようとし、すべての真理を修め、行動をしようとし、この上なき中道を志し、求めてすべての人の天の人の師となりましょう。
神の力、まばゆい光を大きくして、実際にやってみて、すべての限りなき「土」(ありとしありうる物質的存在)を照らして、三つの汚れ[斯願不満足、不為大施主、究竟靡所聞]の闇を消し去れって、消し去って、広くすべての生きとし生きとす存在を厄介なこと、難儀なことから救い、悟った方の智慧)(悟りを知ること)の眼を開いて、この暗くて何も見えない闇をすべてなくして、すべての悪い道を閉ざし塞いで、善い趣きの門に達しましょう。
初めて悟った方が切り開いて、後世に伝えた天の福運を働きの結果、成し遂げたことに満足することを成し遂げて、威光は、すべてお世界であきらかで曇りがなくすがすがしいものです。平和な状態では、天の光で日や月の光も隠れて見えないほどです。すべての生きとし生けるもののために、法蔵(真理の書庫)を開いて、広く働きの結果、得をおさめる宝を施して、常に生きとし生けるものの中において、真実を説くことを獅子が吠えるようにしているでしょう。
すべての一切の悟った人を供養(供に養う、つまり考えをともにして相互理解)し、生きとし生けるものの徳の本性をそなえて加え、悟りを願うことをことごとく満ちてなし、三つ(過去・未来・現在)の世界の王(雄、中心)となることになりました。
悟った人の無礙智(無分別智、つまり直観智)のようなものは深くその道に達して、照らさないということはない。つまり悟った方の直観智は、通達して、その道を照らすのだ。
お願いします。私の悟りに達するための力は、この最も強く遠いことに等しくしてください。この願いがもし成就すれば、すべての人がまさに感動するでしょう。
むなしい世界のいろいろな宗教の信者は、まさに、めずらしく妙なる華を咲かせることになるでしょう。

本誓偈

誓いを本当にするための言葉ということ。スッタニパータ二三八参照。

誓いを本当にするための言葉―本誓偈の現実的訳

阿弥陀さまの本(誓)願は、極楽のための要となる門である。善に常にあろうとすることと、ばらばらになっても敬意を集めた功徳を修めようとすることの二つと同じように、回向、つまり自らの修めた功徳を自らの悟りや他社の利益や悟りのためにめぐらすことを行い、すみやかに仏の心の悟りを聞きましょう。
cf.回向と転向・バプテスマ

十念
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Satoshi Takahashi

Author:Satoshi Takahashi
すべての出会いに感謝いたします。
いろんなことを考察し、可能性を明らかにするブログです。
すべて正しいことが書いているとは限りませんし、逆にすべてが間違いでは絶対にありません。
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大航海時代オンラインでは、『アンチ・クリマクス』『あれかこれか』『レギーネ・オルセン』『S・ヴェイユ』『ヨハネス・クリマクス』『S・キルケゴール』『沈黙のヨハネス』として活動してました。